どこから見ても絵になるチェア

アームと一体化した曲線は前方はもちろん、サイドから見ても綺麗にみえます。特にバックからのラインは美しいかぎりです。

後方から見るとシートに対し横に広がっています。曲線と言えば曲木を連想しますが、このチェアは曲木構造ではありません。曲線を強調するとはいえ、曲木では実現が難しい構造になっています。通常このようなデザインのチェアは、背もたれと後ろ脚が一本の木で一体化して作られていますが、このチェアの背もたれは2本の木で支えられています。

一本はシートに直接つけられ、もう一本は後ろ脚に付けられています。サイドから見ると後ろ脚が背もたれのラインと一体化しているように見えますが横に広がっているため、一体化していません。背もたれのアールをシートよりも広げることにより、座った時に余裕が生まれより「ゆったり」とした座り心地が実現できました。


前脚も後ろ脚と同様、一本のように見えますがYの字のような2本で支えています。アームの幅をシートの外に広げることによる「着座時の余裕」を生み出しています。また、アームは前方に傾斜が施され、幅広いアームレストとともにゆったりとお寛ぎいただける構造になっています。