2018.11.09

チェア

チェアが出来るまで 家具工場の工場見学


今週は、チェアの工場から貴重な画像をいただいたので、お勉強しながら御説明させていただきたいと思います。
普段お使いのダイニングチェアが「一体どのような過程で作られているのか」興味津々です。
素材によって多少異なりますが、大体どこの工場も同じような過程で製造されています。

SDM2994 チェア チョコレート
まず、素材のチェアですが、NEW ARRIVALでご紹介させていただいているSDM2994です。
このチェアは、ポプラ材天然木の成形合板を組み合わせて作られています。
まず「成形合板ってなに?」ですが、木材を薄く(0.2から1ミリ)剥いで重ね、お互いの接地面を接着剤で固めて板状にした後、型に入れてさらに熱を加え成形する合板技術のひとつです。
北欧ミッドセンチュリー時代、チェアによく使われた技法のため、現在でもこの手法を使ったチェアには北欧の香りがするのです。

それでは、ご案内いたしましょう。
少し緊張しますが、よろしくお願いいたします。

まず、これがまさに成形合板の素とも言える最初の過程です。
木を薄く削いだ紙のようなものが重なっている様子が見えるかと思います。
僕がポーランドの工場で見たときは、大きな木を輪切りにして、その木を回しながら機械で外側から薄く削いでいく感じでした。
その薄く削がれた紙のような木を数枚接着剤で重ねて、ひとつの板状にしていくのです。

次の過程です。
接着剤で薄い紙状の板を重ねて厚みを持った板をプレス(上から押す)して接着させます。
これはそのプレス用の機械です。
薄い板を重ねて成形するため、成形合板または積層合板と呼ばれる由縁です。
但し、重ね方に違いがあり厳密には成形合板と積層合板は違います。

先ほどのプレスされた板を「型」に入れます。
型に入れられた積層構造の板は、奥に並ぶ赤い機械の中で高温処理されます。
接着剤が熱による化学反応により「型」通りに曲面を保ったまま接着されていきます。
熱処理を終え「型」から取り出すと手前のような曲げた板のようになります。

成形された板を今度は、カットして形を整えていきます。
先ほどのものは、おそらく座部だと思いますので、多分2つにカットして、ひとつの成形板から2つの座部を作るのでしょう。

その座部に座面を取り付けるためにドリルで「ネジ穴」を開けています。

座部に取り付けるための座面のベースにも「ネジ穴」を開けています。
座部と座面両方に穴を開けることにより、ネジが貫通し両サイドで留めるため、より強固な作りになるのです。

ここでは、先ほどの座面にウレタンフォームを取り付け、ミシンを使用しPUシートを縫い付けています。
これでシート部分は完成です。
このようにシートにウレタンフォームなどを使用し加工されたチェアをアップホルスターと呼びます。
アップルホルスターではありません。
ご注意を・・・。
と、少し余裕がでてきたぞ・・・っと。

これは、すでに加工された背もたれの部分かと思われます。(奥の方)

加工された座部が重ねられています。
一山30個くらいでしょうか。
3山なので約90脚分に相当します。

加工された座部にウォルナット色の塗装を施しています。
SDM2994 チェアをご覧いただきますと、外側がウォルナット色になっていることがわかります。

塗装されたパーツは、ここで乾燥されます。

乾燥が終わったパーツが集められています。

ここで最終的な仕上げ作業を行っています。
電動ヤスリなどで磨き上げていくのです。

ここでは、ミシンを使って背もたれとアームにウレタンフォームとPUシートを縫い付けています。
これでほぼ完成です。

完成したチェアは、集められ検品をします。

最終作業です。
一本一本更に検品し、カートンボックス(箱)に詰められていきます。
数と中身の色や形を確かめ、「箱の外側にある表示と間違っていないか」を更に確認して箱をしめて出来上がりです。
今回のチェアのオーダーは、300本、150カートンでした。
その後このカートンたちは、海上コンテナに詰められ、海を渡り東京港に到着し、トレーラーでNOCEの倉庫までダイレクトに運ばれます。
コンテナのドアを開けると「ようこそ日本へ」となるわけです。

これで家具の工場見学、終わりです。
お疲れ様でした。
ご清聴、大変ありがとうございました。
NOCE各店にて、チェアに触れていただければ幸甚でございます。

SDM2994 チェア チョコレート
今週は、暦も上で立冬でした。
立冬に日、関西では夏だったそうです。
東京も、11月とは思えないほど暖かな日が続いています。
今週末、NOCEのある地域のお天気ですが、土曜日は全地域で恵まれませんが、日曜日は札幌を除いてまずまずだそうです。
お出掛けの際には、是非NOCEにお立ち寄りいただければと、全国スタッフ一同、お客様のご来店を心よりお待ち申し上げております。