2008年2月8日ケルン国際家具見本市 3

2008年2月 8日 11:20

今年のケルンの印象を簡単に言えば、
「来場者が少なくなったのと同時に出展者も減った」
となるのでしょうか。
毎年減少傾向にあったのですが、
今年は顕著でした。
日本人には会わなかったといっても過言ではないほどです。
中国を含むアジア人バイヤーも少数でした。
以前は、カタログコレクター、デジカメで撮りまくるアジアの人々を
(残念ながら日本含む)を多くみかけたものでしたが
その人達もまばらでした。
少し話がそれてしまいますが、
僕は、カメラを持っていったことがありません。
なぜならば、バイヤーとしては、
その場で何かを感じなければ価値がないからです。
帰国後、出展者から商品の画像が送られてきますが、
迷っていたものは結局だめです。
「心のシャッターが押せなかったので」
と空振りの言い訳にまたひとつ。

さて、話を元に戻して、なぜ来場者が減ったのでしょうか。
理由はたくさんあります。
生産拠点が中国に移動したこと、
ユーロ高、アメリカなどの経済の停滞などがあげられます。
特に中国の躍進は群を抜いていて、
輸出、生産量ともイタリアを抜き世界一となっています。
自然に世界のバイヤーの目は中国に向いてしまうのです。
デザインで勝負のヨーロッパ勢も
このユーロ高と原材料高で商品が高騰してしまい、
一部のリッチピープルにしか売れません。
しかしこれも限界があります。
アラブの方々もそういえば見ませんでした。

付き合いの長いイタリアメーカーに聞いたところ
「さんざんだよ。去年の7割だよ、
特にアメリカーノが減っちゃって、住宅の関係かね」となげいていました。
去年も7割と言っていたので2年前の半分ということなのでしょうか。
ちなみにこの人毎年7割減と言っているわけではありません。
3年前なんとか50本注文してコンテナ一本にしたところ、
「たいしたもんだ。アメリカーノとおんなじだ。
ただ、奴らはコンテナの数だけどな。ガハハハ。」
と。かなりくやしい思いをしたのをおぼえています。
ちなみに彼らの上客は、ロシアとスペインだそうです。

ユーロ高は、ケルンでの晩ご飯にも影響します。
1マルクが80円のころがありましたが、
豪勢なサンドウィッチが4マルクとしても320円で日本とくらべても割安でした。
ところがユーロに移行した時に8掛けにはならずに4ユーロとなり、
ユーロ高とインフレでじわりじわりとあがり、
今は5ユーロになってしまいました。
つまり800円ということです。
なぜか、ケルンのメインの商店街も元気がありませんでした。
ヒットがでないので晩飯は、
場末のフィッシュアンドチップスでしたが、
ドーバーソールのフライと温野菜とパンにペリエで10ユーロ、
1600円と寒さが身に凍みました。

昨日、イタリア人から電話があり、
「7000円前後で売れるチェアと
40000円前後で売れるテーブルが見つかったので画像を送る」
とのことでした。
イタリアではつぶれるメーカーも多いなか
彼らも売れなければ生き残れません。
僕もヒットを打たなければ首になりそうです。
いいオファーが来ますように。