2009年10月2日 2009年秋 中国出張3

2009年10月 2日 15:40
翌朝も5時半と早く目覚めてしまいました。
窓のブラインドを開けると珠江(全長2200キロにわたる大きな川の名まえ)が
朝もやに包まれていました。
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珠江を見ながらストレッチをして体をほぐし朝食を終え、
ホテルのチェックアウトを済ませ会場に向かいました。
朝8時半と出展者より早く到着してしまったせいか全く人がいません。
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荷物を預けるのも一番です。
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しばらくすると人がパラパラと集まってきました。
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ここらへんは日本と違ってのんびりしています。
「開場15分前なのに」です。
開場後30分でも人のいないブースもあるくらいです。
開場内に入ると警備員たちが朝礼をしていました。
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ここの会場も広大でただ歩くだけでも大変です。
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結局、収穫はこのソファのみでした。
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年内には入荷します。
価格は2万の中くらいになると思います。
今日は展示会の最終日です。
気が早いのかこれだけ多くの展示ブースがあり撤退するのが大変なのか、
午後1時過ぎから閉場時間など関係なく「片付け」が始まってしまいました。
とても商談をする雰囲気ではありません。
午前中に全部見てしまっていたのでよかったのですが
「これで終わりか」と思うと情けなくなってきます。
最後にカフェテリアでサンドウィッチとコーヒーを。
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「なんで中国のサンドって全部つながってるんだろう」と
関係ない話題に自問自答して自分をごまかしています。
(ちなみにつながっているとは、
普通2枚のパンにハムがはさまっているのですが、
5枚のパンのそれぞれにハムがはさまっていて
5枚で独立している事です。
食べにくいのですが慣れてくると「これもありか」と思ってしまいます。
通常、中の具は単一で
サラダとハムが一緒にはさまれていることはありません。)

とうとう広州も終わってしまいました。
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でも仕方ありません。
いつも大漁とは限りません。

香港に鉄道で帰るため
広州東駅に向かう地下鉄のプラットホームに降りました。
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ブルーのラインの地下鉄を右から乗り、赤いラインに乗り換え上に行き、
黄色いラインに乗り換えて終点に到着というコースになります。
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黄色いラインの地下鉄が来ました。
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終点の広州東駅につきました。
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なぜか駅の「ざわざわ感」が好きです。
広九鉄道(広州と香港の九龍を結ぶ)は
出国のイミグレがあり別の改札口になるため階段を上っていきます。
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改札口に着くと昨日ホテルで予約した列車の一本前の列車の
発券をしていました。
「席があれば換えて欲しい」と告げるとラッキーにも空席があったので
元の券の上にシールを貼ってもらい
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予定より早く香港に戻れることになりました。
出国手続きを終え、ゲートが開きホームに下りていきます。
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ホームには2階建ての特急「香港行」T825列車が待っていました。
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列車は平原を抜け、
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東莞駅を越し、
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深圳から、
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国境の橋を渡りました。
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香港駅で入国審査を終え地下鉄の駅に向かいます。
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待っているとすぐに地下鉄がきました。
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疲れているのかめずらしく座ってしまいました。
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ホテルの窓からダウンタウンが見えました。
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この日はこのまま寝てしまいました。
翌朝ウェークアップコールを午前4時半に頼んでおいたのですが
4時に目が覚めてしまって外を見ると
雷と雨の中に昨日のダウンタウンが沈んでいました。
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ホテルで早朝チェッアウトを済ませ、
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雨なので地下鉄で空港に行こうと思ったのですが
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外を見ると小雨に変わっていたので
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上から見下ろしていたダウンタウンを抜け
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バス停に向かいました。
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バスがきました。
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空港に向け発車しました。
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バスの2階の窓から見上げると
小雨の空に小さな青空がみえました。
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活気のある香港の港を左に見て、
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長い大きな橋を渡り、
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空港に着きました。
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搭乗ゲートに向かうともう搭乗が始まっていました。
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滑走路に出て「まもなく離陸」のアナウンスとともに
飛行機は滑り始めました。
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程よいスピードとともに車輪が地面から離れ、
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地上から遠くなり
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香港も小さくなっていきます。
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雲の層を抜けると
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青い空の中にいました。

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と、ここで普通なら終わるのですがこのまま悔しい気持ちでは帰れません。
(実際この晩やけ酒を下北沢でやってしまい、
翌日も酒臭かったらしく9月10日のブログのように
上司からあたたかいお言葉をいただく事になったわけです。)
「戦果の無い負け惜しみと思われてもここでぶちまけてやる。」
「はっきりいって、中国のあんな沢山ある工場の商品全部おんなじじゃん。
どこがちがう。」と。
それでもこれ以上取り乱せない自分も情けない。
まぁまずは冷静に。

それはヨーロッパ、アメリカ市場が活発なころ、
中国の家具はヨーロッパの家具をパクって安く商品化し
飛ぶように売れていました。
これによりヨーロッパメーカーは大打撃を受けます。
そしてアメリカ、ヨーロッパ市場の衰退が
さらに新商品の開発の速度を鈍らせました。
それはパクる対象が無くなることを意味します。
また売上減少が今度は中国メーカーを直撃します。
技術はレベルに達しているのですがデザインの開発はまだまだで、
とうとうお互いの会社同士で「パクリあい」するようになり、
「みんな同じになってしまう」わけです。
だからデザインが2年前からあまり変わっていないのです。
ここにこんなデータがあります。
家具出荷の前年対比なのですが、
欧米、オーストラリアに関しては大体2割くらい落としているのに、
なぜか日本だけ7%も上げているのです。
これは国内市場で家具全体の売上減を考えれば、
日本全体の中国家具のシェア率が
他国または国内のメーカーのシェアを
物凄い勢いで奪っているということになるのです。
おりしも、世の中「安けりゃいいじゃん」ブームで
国内の高級インテリアショップ、大手家具店、通販、
激安ネット通販に至るまで技術の向上した中国に殺到しています。
前は僕がデザインしたり提案したりする商品が
サンプルの段階でそのままメーカーのカタログに載っていたり、
展示会に出ていたりと結構メチャクチャでした。
それでもここまでは別に不思議ではありませんでした。
それが最近は、中国家具メーカーも必死で「いかに早くパクるか」に
熾烈な競争をしています。
例えば僕がサンプルをカタログに載せるのを止めさせたり、
他の日本のカスタマーに売るのを止めるように言ったりして、
それを仮に彼らが実行したとしても今は無理です。
なぜなら簡単にその情報がそこの従業員、出入り業者を通じて
漏洩してしまうからです。
つまりそのメーカーがいかに紳士的であっても
他にパクることができるメーカーは無数にあるということなのです。
パクる事ができるという事はそれだけレベルが高い証拠になります。
現実にオリジナルの工場より
パクったところのほうが良かったという話はザラにあります。
ここで日本の事情があります。
日本の好む商品は少し他と違います。
このため工場も限定されてくるのです。
その工場は、日本人の好む商品だけを作っているので
「だんだんどれを作っても雰囲気が似通って」きてしまうのです。
現実、僕も日本で色々なインテリアショップ、家具店を見て歩くのですが
商品を見れば殆ど工場の名前までわかります。
「こんなとこまで」と驚くことも最近はめずらしくありません。
これは、なにも日本が特殊といっているのではありません。
欧米も同じ事です。
だから「みんなおんなじ」になってしまうのです。
展示会も慣れればブースを見た瞬間、輸出相手国の想像がつきます。
はっきり言って「全然つまんない。」になるわけです。
これは、おととしブログを書き始めたころから危惧していたことでした。
「じゃあどうすれば」は上海を見てから考える事にしました。
飲み過ぎで頭ガンガンしてます。