(先週からの続き)
太陽が沈みかけてもその1日は終わりません。
会場の前にあるタクシー乗り場には
とてつもない長蛇の列ができていました。
これを並んで待った後に道路渋滞が待っていて
いつ帰れるのかわかりません。
やはり、パブリックトランスポーテーションが一番、
というわけで地下鉄までのフリーシャトルバスのバス停に並びます。
ここはそれほど並んでいません。
バスに乗り、
地下鉄の駅に向かいます。
改札を抜けホームに下りるとすぐに列車がきました。
ラッシュアワーでドアが開くと後ろから苦しくなるくらい押されました。

「うー、苦しい」
少し疲れている体に、外国での通勤電車はかなりつらい。
しかもこの地下鉄は乗り降り順番関係なしで、
ドアが開くと一斉に乗降がはじまります。
慣れないと目的の駅で降りられないこともありそうです。
人民広場駅で降りました。
ここもすごい人でキャリーバックはかかえていきました。
外に出て南京東路と呼ばれる銀座の歩行者天国のような道を
バンドに向かって歩きます。
写真ではわかりにくいかもしれませんがここも「すごい人」です。
ホテルでチェックインを済ませ
しばらくすると街にあかりが灯り始めました。
本来ならバンドまで歩いて
シャンパンにヌーベルシノワーゼといきたいのですが、
明日がある仕事中の身、アルコールは疲労のもとになるのでダメです。
ただ、上海には僕の大好きな「焼き小龍包」があるので
(実はこれも赤ワインによくあう)アルコールはぬけそうです。
ホテルを出ると南京東路も灯りに包まれていました。
道の左右には色とりどりの店が並び、
レトロな建物がオレンジ色に照らされています。

しばらく歩いて路地を曲がりしばらくすると、
その店があります。
なんと、人気店だけに店がきれいになっていました。
ただ行列はありませんでした。
焼き小龍包とは、いわゆる小龍包とは全く別のもので
上海でしか食べられません。


日本でも「焼き小龍包」と名乗って売っているところで食べたのですが、
これはいわゆる小龍包を焼いたもので本物ではありません。
(最近聞いた話で町田にあるらしい。がまだ試していません)
本物はどちらかというと肉マンの皮と餃子の皮の間くらいの皮で
肉汁たっぷりの具を包み(この具が小龍包のものと似ている)
これを直径70センチくらいの専用フライパンで
焼くというより揚げるというかたちで調理します。
基本的に小龍包とは別の食べ物です。
調理のおじさんは変わらなかったのですが、
人は空いていて並ばず入れました。
炒飯がまず始めに出てきました。
味は普通より薄めで具は多めでした。
次にお目当てのものが出てきました。

揚げていることがわかります。
残念ながら味は少し落ちてしまったような気がしました。
中の具が少なく肉汁が溢れる感じがしませんでした。
又、来客が少なくなってしまったせいか「あつあつ」が出てきません。
大きなフライパンでまわすため
量が出ないと作りおきになってしまうからです。
ただ高レベルな話で充分美味でした。
前は、テイクアウトにも行列が出来ていて、昼は「立ち小龍包」
夜はちょっと汚れた感じの店内でと、
1日に2回食べても飽きないほどでした。
「店がきれいになると味が落ちる」という格言は世界共通なのでしょうか。
食事代金250円を払いまた歩きはじめると
なにかコンサートのようなものをやっていて
またすごい人になっていました。
街を見ながらホテルに帰る途中、
さっきの「焼き小龍包」の事を考えていました。

なにか、広州からひきずっていた「もやもや」を解消する答えの
ヒントがあるような気がしました。
明日はまた半日ですが展示会を見ることができます。
少し気持ちが明るくなってきました。
上海の夜は更けていきます。
見上げた建物がレトロに光っていました。